管理人の気まぐれ談話(2) 劇場は宝箱

3月2日のうれしいニュース。日本アカデミー賞で故・原田芳雄が最優秀主演男優賞受賞。娘で女優の麻由さんが「父はいつも『映画館はおれたちの宝箱だ』と申しておりました。これからもたくさんの作品が世につながれていきますように」とコメント。涙をそそりますね。

3月2日の悲しいニュース。管理人のふるさと、東京・吉祥寺にある前進座劇場が来年1月で閉館、土地を売却することを決めました。座長は中村梅之助さん。かつて遠山の金さん捕物帳で一世風靡した役者です。前進座は昭和37年、世界でも珍しい稽古場と座員の住宅をあわせもつ研究所を建設。まさに歌舞伎、演劇界で前を進んでいた団体です。役者にとっての宝箱がまたひとつ姿を消してしまいます。ふと頭に浮かんだコトバ・・・「すべてのインテリは東芝扇風機のようだ。回っているけど前進しない」(寺山修司)。

私たちどんな場合でも、劇を半分しか作ることができない。あとは半分は観客が作るのだ。 ・・・・・・「迷路と死海」寺山修司

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