管理人が高校三年生だった昭和58年5月4日。昼の番組の笑っていいともを見ていました。12時10分頃、画面の上にニュース速報が・・・
「午後12時5分、作家・寺山修司が入院先の東京・杉並区阿佐ヶ谷の河北病院で死去」。
47年間演じてきた彼の一人芝居の幕が下ろされた日となりました。
人間は、中途半端な死体として生まれてきて、一生かかって完全な死体になるんだ
・・・映画「さらば箱舟」
短歌、映画、演劇、エッセイ、童話、脚本、写真。
彼自身の「ことば」として、数々の作品が残されています。
私は肝硬変で死ぬだろう。そこのとだけははっきりしている。
だが、だからと言って墓は建てて欲しくない。私の墓は、私のことばであれば、充分。
・・・「(絶筆)墓場まで何マイル?」
人間は死ぬべきときに死なず、ただその時期が来たら死ぬもんだ
・・・映画「さらば箱舟」
男はだれでも死について思っている。男にとって、「いかに死ぬべきか」という問いは、
「いかに生くべきか」という問いよりも、はかるかに美的にひびくのだ。
・・・「ふしあわせという名の猫」
アンディ・ウォーホールのことばを借りて寺山修司に置き換えれば、
寺山修司のすべてを知りたければ、ぼくの詩や演劇や映画、
そしてぼくのただ表面を見るだけでいい。そこにぼくがいる。
その背景にはなにもないんだ。
って感じになるのでしょう。
人生には、答えは無数にある。しかし、質問はたった一度しか出来ない。
・・・「誰か故郷を想はざる」
「背広を着たまま飛びたい」というのは、私自身の哲学だったのである。
・・・「遊撃とその誇り」
偶然にも、今年(2012年)の10月、小生は彼が亡くなった年齢と同じ47歳を迎えます。 彼の書籍をコレクションし始めてから30年が経過。蔵書数も300冊を超えました。 生前に発売された書籍の多くは増刷もされず、書店から姿を消しています。
コレクションの中から珍しい作品や彼の「ことば」などをブログで紹介していきます。
彼が縫いとじてきたことばの重力を感じとりながら・・・
寺山修司の軌跡 / 管理人 たしろよしみ
管理人の本職を知りたい方はこちらからどうぞ 日本酒専門居酒屋「よしみ亭」