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書庫(since/01/Feb/2012)
目次
何よりもダメなドイツからの報告
1 五月叛乱はどこへいった
少年拳銃魔の 体制/ヒトラーは喜劇的?
偉大なる国民の伝統/それが自由のためならば
西独大学生への20の質問
2 セックス・レボルーション
モナリザは男だった?/ヘンリクの「ベトナム童貞宣言」/娼婦たちは革命をめざす
3 エッセン日記
ヨーロッパの地下社会ではいま何が行われているのか
4 ロンドンっ子なら誰でもジム・ヘインズを知っているよ
5 SUCKという地下新聞はお嬢さんの腰を抜かした
6 ギャビイがベルリンで「訪問演劇」をためすというので
私のパスポート
7 私の競馬ノート
8 風化の季節
歴史における反抗/偶然性を動かす倫理/世界の運命を演劇に
解決はどの時点に?/おさらばすべきは?
9 心を草原にさまわよわせてイスラエルへ渡る青年たち
ユダヤの掟/ここより他の場所/望郷の思想としてのシオニズム
「必要なものの充足」だけで生きられるか?
10 ニューヨークの新しい演劇/言葉のねむるとき
世界の前衛劇の真中で
11 座談のためのノート
伝統との断絶/初日は「白い馬」がいた
二時間だけの「それは1回だけしか起こらない」
いつも一人だけバカなやつがいる
12 パンと人形劇場
でぶ叔父さんをこわせ/母との別れ/黒パンコミュニケーション
こんな時代に
どうして詩人がありふれているのだろう
と疑いをもつ人もいました
しかし
バラの木にバラの花咲く
そこのことに
不思議なけれど
です
詩人の多すぎる世の中は不幸ですが
詩人のいらない世の中は
もっと不幸なのです
「あなたの詩集・99粒のなみだ」寺山修司編
園丁のノートより
園丁とは庭師のことです
結婚式は東京・武蔵野市にあるカトリック吉祥寺教会。学生時代に彼が書いた詩劇「忘れた領分」を観た谷川俊太郎が、彼の才能に魅かれてから、生涯にわたる交流が始まりました。寺山修司27歳の結婚式の仲人も谷川俊太郎。そして20年後の47歳に死去。告別式の葬儀委員長も谷川俊太郎でした。偶然ですが、管理人たしろの実家は、この吉祥寺教会の裏手にあり、社会人になるまで過ごしていました。
時には母のない子のように
だまって海を
見つめていたい
時には母のない子のように
ひとりで旅に
出てみたい
時には母のない子のように
長い手紙を
書いてみたい
時には母のない子のように
大きな声で
叫んでみたい
だけど心はすぐかわる
母のない子になったなら
どこにも帰る家がない